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あこがれの選手が直接指導 「上達するには真似と積み重ねが大事」

現在、福岡ソフトバンクホークスの監督を務める工藤公康が毎年12月に開催し、22回目を迎える「チャリティ・キッズ・ベースボールスクール2015」(主催:二十一世紀倶楽部、夢の課外授業実行委員会)が2015年12月6日、東京・神宮室内野球練習場で行われた。

21世紀における人材創りを目的に1987年に設立された団体「二十一世紀倶楽部」の会員である工藤監督の「野球を通じ次世代を担う子供たちの人材育成になれば」という思いから始まった同スクールは1994年にスタート、22回目の開催となる。今回は、小学生の野球チーム13チームから123名が参加。先生を務める工藤公康(ソフトバンクホークス監督)、高木勇人(巨人・投手)、河野元貴(巨人・捕手)、辻東倫(巨人・内野手)、大累進(巨人・内野手)、鈴木尚広(巨人・外野手)、隠善智也(巨人・外野手)、織田淳也(スーパーサブ)と一緒に、ポジション別に練習をした。

まず最初は、すべてのプレーの基本であるキャッチボールについて工藤監督が説明。キャッチボールは、思いやりを持って相手に投げることが大事で、それにはまず、プロの選手の動作の形を頭に焼き付けて投げること。好きな選手の真似をすることが必要だという。「まず見る、そして真似る」。この言葉を何度も使い、注意深く観察し、自分なりにどのようにやっているのかを分析、そしてそれに近づける努力をすることで、ただ教えられるよりも、上達するという。「それをすることで、その選手にはなれないけど、それ以上の選手にはなれます」という言葉に真剣に耳を傾ける子どもたち。さらに、キャッチングをしたらいったん止まらず、すぐに投げる体勢に入れるように、デモンストレーションをやっていた高木と河野の動きを説明しながら解説した。

キャッチボールの説明が終わると、次はそれぞれのポジション別練習。ピッチャーは2班に分かれ、高木は子どもたち一人ひとりにボールを投げさせて、細かいフォームチェック。別の班は工藤監督がビニールバットを使い、それを頭を動かさずまっすぐ振り下ろすという動作を繰り返しやらせていた。振り下ろすときに踏み出した足は、着地したら動かさないなど、ただ繰り返すだけではなく、フィニッシュの形に注意するように指導。これをやることで、腕が振れるようになり、フォームが安定するという。低学年から高学年まで、年齢も性別も野球技術も異なる子ども全員に丁寧に指導。一人につき、たっぷりと時間を使い真剣に教える姿は、子ども相手というよりプロを相手にしているようだった。また、その熱心な指導に、それぞれのチームの監督やコーチたちも一緒になって練習を受けているように、真剣にうなずいていた。キャッチャーは河野が中心となり、キャッチングからセカンドに牽制球を投げる一連の動作を練習。キャッチングからいかに素早く次の動作に移せるかを、徹底的に教わる。また内野は辻と大累が子どもたちにゴロをノック。キャッチした子どもたちはホームに返球する動作を流れで行った。ボールを取り損なった子どもが「もう一丁!」と声を上げると、選手も楽しそうに「よっしゃー」と答え、ノックを繰り出していた。また外野もゴロ、ライナーのノックの捕球から、バックホームへの返球まで。「もっと強くお願いします」という猛者もいて、熱い練習が繰り広げられた。

ポジション別練習が終わると、各チームの代表バッターとプロの投手との対戦が行われた。1本でもプロからヒットを打ちたいバッターは、チームメイトからの大きな声援を受けながら思い切りバットを振っていた。最後はお楽しみ抽選会。選手のサイン入り帽子やタオル、そしてグローブなどが当たるとあって、抽選で名前が呼ばれると、大歓声が。あちこちで「お願い!」という声とお祈りのポーズをする子どもたちの姿に、指導者や関係者からは大きな笑いが起きるなど、楽しい雰囲気でイベントは終了。最後に工藤監督は「今日教わったことを忘れずに、反復練習をして下さい。そしてチームに持ち帰って、しっかりとほかの人にも教えてあげて下さい。この中からプロ野球選手を目指してくれる人が出ることを願います。怪我に気を付ければ、プロ野球選手を目指せるので、怪我をしないように注意して練習しましょう」と締めくくった。

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第一線で活躍できる選手を育てたい

監督になり、筑波大学院は休学することになりますが、筑波大学院で学んだスポーツ医学、トレーニング学の面からも見て、選手の意識を高めたい、フィードバックできたらと思います。

また選手一人一人が侍JAPANで自分のポジションで選ばれるような選手を育てられれば強いチームができると考えている。選手の能力をどう延ばしていくかというところを30歳過ぎても40歳近くになっても第一線で活躍できる選手を育てたい!  僕もそうだったんだけどサインを出されなくても選手自身が自分たちで考えて判断して動いて、試合して勝つ!! なかなか経験を積まないとそういうのは難しいのかもしれないけど、そういうチームになって欲しい。僕はシーズン通して一番苦しんだから日本一になれたと思っているし、選手にもそういった面でも成長できる部分もあると思うから、ひとつずつ自信に繋げてひとつずつ積み上げていって欲しいなと思います。

ラジオや夢の課外授業などで色々なところに行かしてもらって本当に様々な経験や人に会い、多くを学びました。今までは野球教室などで子どもたちに、ずっと元気を分けてもらっていたので今度は僕が監督になったら自分が元気を出して子ども達をより元気にしたいと思います。

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工藤公康

工藤公康

福岡ソフトバンクホークス監督。1963年5月5日生まれ、名古屋電気高卒。左投げ左打ち 西武ライオンズから94年にダイエーへ。99年2度目のFAで巨人に移籍。最優秀 選手93年、99年、防御率85、87、93、99年、勝率87、91、93年、奪三振96、99年、 87年正力松太郎賞獲得。87、93、00年ベストナイン受賞。通算成績224勝142敗3S。 二十一世紀倶楽部会員。またラジオ『JAPAN MOVE UP!』のマンスリーゲストとして約2年間パーソナリティを務めた。

侍ジャパン新監督に小久保裕紀氏

侍ジャパン新監督に二十一世紀倶楽部メンバー小久保裕紀氏就任。 「日本を元気に!TEAM2020ネットワーク」は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け野球・ソフトボールが競技に復活すること、また侍ジャパン世界リーグでの活躍を応援します。

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Untitled-6_03水野雄仁

1965年9月3日生。野球評論家。高校時代徳島池田高校のエースで甲子園を、82年夏、83年春と連覇し、巨人にドラフト1位で入団。阿波の金太郎の愛称で親しまれる。現役時代は肩・肘の故障に悩みながらも13年間、マウンド度胸の良さから先発、抑え、中継ぎでも活躍。96年引退。97年評論家活動ののち大リーグに挑戦。その後巨人投手コーチ。通算成績39勝29敗17S。

Untitled-7_03田中幸雄

1967年12月14日生。日本ハム打撃コーチ。都城高校から86年ドラフト3位で日本ハム入団。95年打点王。88、90、91、95、96年ゴールデングラブ賞。2007年に2000本安打を達成。シドニーオリンピックに代表選手として出場。引退後、解説者を経て現在は同チーム打撃コーチに就任。

Untitled-7_07宮本和知

1964年2月13日生。スポーツコメンテーター。下関工業高校から川鉄水島に進みロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得。85年巨人にドラフト3位で入団。現役時代は胴上げ投手を3回経験。97年に引退した後、スポーツコメンテーターとして活躍中。出演番組多数。通算成績66勝62敗4S。

Untitled-7_09下柳 剛

1968年5月16日生。野球評論家。楽天イーグルス。長崎県・瓊浦高校卒業後、新日鉄君津に進み、90年、ダイエーホークスに入団。連投する鉄腕ぶりから“アイアン・ホーク”のニックネームを付けられた。96年に日本ハムに移籍。03年、阪神タイガースに移籍。05年には史上最年長で最多勝を獲得した鉄腕左腕。2012年シーズンで楽天を退団。2013年3月に現役を引退した。通算成績129勝104敗22S。

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